ウィジェット
ウィジェットの種類
ウィジェットを考案する際には、構築するウィジェットの種類を考えてください。ウィジェットは通常は次のいずれかのカテゴリに分類されます。
検索ウィジェットと同様に、コントロールウィジェットとのやり取りは、ウィジェットの機能によりデータセットが生成されたかどうかによって、関連する詳細ビューに進むかどうかが定まります。
例えば音楽プレイヤーウィジェットは主にコントロールウィジェットですが、現在再生中のトラックを表示することも同時に行います。これはコントロールウィジェットと情報ウィジェットの要素が組み合わされていることを意味します。
ウィジェットの制限
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ウィジェットのリサイズ
バージョン3.1では、Androidはサイズ変更可能なウィジェットを導入しました。サイズ変更は、ユーザがホームパネルの配置グリッドの制約範囲内でウィジェットの高さと(または)幅の調整することができます。ウィジェットのサイズを自由に変更できるのか、水平・垂直方向のサイズ変更を制限するのかを決めることができます。特定のウィジェットが本質的に固定サイズである場合は、サイズ変更をサポートする必要はありません。
ユーザがウィジェットのサイズを変更できることには以下の重要なメリットがあります。
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長押しをして離すと、サイズ変更可能なウィジェットがサイズ変更モードになります。ユーザは希望するサイズを設定するために、ハンドルやウィジェットの角をドラッグすることができます。
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ウィジェットのサイズ変更のやり方や設計は、作成するウィジェットのタイプに依存します。リストやグリッド形式のコレクションウィジェットは、垂直スクロールエリアを拡大または縮小するだけなのて、一般的にサイズ変更が簡単です。ウィジェットサイズにかかわらず、ユーザは今まで通りビュー内の全ての情報をスクロールすることができます。一方、情報ウィジェットはスクロールできず、すべてのコンテンツが所定のサイズに収まる必要があるので、より高度な設計が必要になります。設計者はユーザーが変更したサイズに合わせて、ウィジェットのコンテンツやレイアウトのサイズを調節する必要があります。

このシンプルな例では、ユーザは天気ウィジェットを水平に4段階でリサイズできます。ウィジェットのサイズに合わせて表示されている現在地の天気の情報が豊富になります。
各サイズのウィジェットにあわせて、情報をどのくらい表示するべきなのか決める必要があります。小さなサイズでは本質的な要素に集中し、ウィジェットの表示範囲の拡大に合わせて、さらにコンテキスト情報を追加します。
レイアウトの考慮
現在使用中で、開発を行っている特定のデバイスで、配置した時の寸法がぴったり合うレイアウトのウィジェットを使用したいと多くの開発者は考えるでしょう。これはウィジェットのレイアウトの大まかな概要を決めるには役に立ちますが、以下の点に留意してください。
- 数、サイズ、セルの空白はデバイスごとに大きく異なります。そのため、ウィジェットが柔軟であることはとても重要で、予想よりも多いもしくは少ないスペースにウィジェットを適応させることができます。
- ウィジェットのサイズを変更する際には、ウィジェットのサイズを自由に変更できるようにするよりも、デバイスのサイズに合わせてウィジェットのサイズを決めるやり方のほうが、より信頼出来る結果を得られるでしょう。
ウィジェットの設定
ユーザがウィジェットを使う前に、場合によってセットアップが必要になることがあります。例えばEmailウィジェットでは、受信トレイを表示する前にアカウントを提供する画面を表示する必要があります。また、写真ウィジェットでは、ギャラリーが表示される前に表示する写真を選択する必要があります。
ウィジェットがホームパネルに置かれた直後、Androidウィジェットは設定についての選択肢を表示します。ウィジェットの設定画面を分かりやすくするため、2~3以上の設定要素を表示してはいけません。たとえ複数のダイアログを使用することになっても、設定の選択肢の提示やユーザのコンテキストの場所を保持するために、フルスクリーンアクティビティの代わりにダイアログスタイルを使用します。
通常、一度セットアップすれば再度セットアップする必要性がほとんどないので、Androidウィジェットのセットアップが終わったあとには、「セットアップ」や「設定」ボタンを表示してはいけません。
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ホームパネルにPlayウィジェットを追加した後、ウィジェットはユーザにウィジェットを表示するべきメディアタイプを指定するように要求します。
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チェックリスト
- ウィジェット上の、ひと目で見ることができる小さな部分に情報を集中させます。それをアプリ内の情報とリンクさせ、展開します。
- 目的に合わせた適切なウィジェットのタイプを選択します。
- サイズの変更が可能なウィジェットは、ウィジェットのコンテンツをどのように異なるサイズの端末に適応するべきかを考えて設計します。
- ウィジェットの向きや、拡大・縮小可能なレイアウトを保証してデバイスに依存しないことを確認します。
原文はこちら > Widgets
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